モバイル床屋、Sterlings Mobile SalonのFounderふたりのおはなし。
Rady Schoolの名物授業にLab to marketといういわゆるビジネスプランをつくる授業がある。僕のいるエグゼクティブMBAはVish Krishnan教授が担当しています。(彼の息子はたしかカリフォルニア州チェスチャンピオンだかなんだかで、おれの息子は自分より有名なんだぜ、、、とか。)
で、今期は座学が中心でIdea generationの方法とかイノベーションの基礎などを学んでますが、毎回ゲストが来てくれます。今日は卒業生で起業したSTERLINGS Mobile Barberのファウンダーふたり、KushとAlexがきて起業ストーリーを話してくれた。憧れのAIR STREAMを改造したモバイル床屋。モバイルとはいえ内装も非常にできていて、ウェブをみてもわかるようにプレミア感を打ち出しております。
- 創業者のふたりともRady School出身、ライフサイエンスバックグラウンド
- 床屋までわざわざ出向いて待たされて、どんな人がサービスしてくれるのかわからない、という悪しき床屋の習慣を打ち破りたかった
- マーケットトレンドとして、プレミアムバーバーの再興(サンフランシスコとか盛り上がってますよね)、スマホ予約の浸透、どんどん忙しくなる現代人、このあたりを見るとモバイルバーバーができるのではと思った
- 会社と契約して会社駐車場にとめた福利厚生的利用がメイン。ネットで予約、30分の散髪でだいだい30ドルくらい、男女比は8:2くらい。
- イニシャルコストは一台のエアストリームが内装費込みで14万ドル、月次で一ユニットあたりだいたい1万2000ドルの売上/6000ドルくらいの粗利は出るくらいまでモデルができてきている。
てな感じで、ビジネスを学ぶなら屋台をやれ、出店場所という大きい変数を好きなように変えられるので勉強に最適、みたいな話がありますがそれを地でいったビジネスです。男性/忙しくて髪切りにいくヒマもない/会社の昼休みにささっと切りたい、みたいなニーズは埋めますね。フランチャイズでスケールしようと考えているとのこと。
フランチャイズといえば先日小耳にはさんだ話なのですが、最近たとえば牛角とかのフード系フランチャイズに応募してくるのは超お金持ちの子息が多いとか。辣腕の父が、変な会社で働くよりすべてがセットアップされているフランチャイズで人をどう使うかということを学べということだそうです。
このSTERLING MOBILE、日本だと理容師免許等に加え車両の駐車コストもバカにならないのでなかなか難しそうですが、僕はこういう街が楽しくなるビジネスは好きです。というかクラスメイトに紹介されて一度試したことがあるのですが、カットの質はイマイチでした!