Rady School of Management創立10周年!

Rady School of Managementは2004年に創立された新しいビジネススクールですが、今年創立10周年を迎えたということで記念式典など行事がいろいろ。2004年に開校されて2010年に新しいビルが完成。卒業生にとっては自分がいたころに比べて敷地面積がほぼ倍になっているというのは、すごい衝撃だよねー。というか、学校をゼロから作った人たちにとっては、10年目を迎えるとかむちゃくちゃ興奮するよねー。

さて、記念式典には学校の冠名にもなっているErnest Rady氏もいらしていました。

御年75歳なのですが超元気で毎朝オフィス行くぜ!的なおじさまです。このErnest Rady氏が$30Mのリードインベスターならぬリードドナーとして学校設立に貢献。ちなみにこの$30Mの寄付というのはUCSD史上2番目に大きい寄付らしい。設立当時のニュースリリースをみると2010年までに$120Mの寄付を目指す、と書いてあるのだがいやはやファンドレイジング王国アメリカ凄まじい。恐らくRady氏の寄付が呼び水になるのでしょう。

で、Rady氏が気になったので今更ですが調べてみました。Ernest Rady氏は1966年にカナダからサンディエゴに移住。もともと両親から受け継いだ財産をアメリカで殖やそうと意気込んでやってきたらしい。不動産やラジオ局に投資をする傍ら、球団のパドレス運営やオイル業界、ビール卸などのビジネスにも興味があったという。2008年には総資産$1.6Bを保有、Forbesでは世界743番目の富豪としてランクイン。自身はUniversity of Manitobaで学士をとっておりUCSDで学んだ経験はないのですが、UCSDの教育は素晴らしいと感銘を受け寄付を決めたそうです(もっと色々話しありそうですが調べておきます)

そして氏はこのビジネススクール以外にも2006年にRady Children’s Hospitalにも寄付をしており、その額なんと$60M。1980年代からボードメンバーとしてこの病院に関わり、ずっと寄付という形で貢献をしたかったという。

やーすばらしきphilanthropist!と思っていたらそう順風満帆でもないようで、どうやら寄付に関して親族に訴えられたりしている模様。2010年の記事によると病院への$60Mの寄付は彼自身のお金ではなく、American Assets Inc.という親族で株を持ち合っている会社からソースしたらしく、カナダの甥っ子姪っ子に$21Mはブロックしろ、と訴えられています。更にニュースをたどっていたら、2007年には強盗にあって4時間家をひっかきまわされたり($43もってかれたらしい・・・)

Radyさんは先日学校に来てくれて話してくれたんだけど、うちのクラスメイトにはRady Children’s Hospitalに勤務しながらRadyのMBAに通っている人がいて、私の人生をよきものにしてくれてありがとう!とお礼を言っていたよ。

そして、ありがとうと言われる度に「礼には及ばないよ。僕は寄付した以上のものをあなたたちからもらっているんだから!」と顔をしわくちゃにしながら笑って答えるのであった!

最後におまけ写真。10周年記念ケーキ。
信じられないだろ・・・これ、この色で食えるんだぜ・・・(C:上杉達也)

05. June 2013 by admin
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