Sci-Arcを見学してきた(LA)
先日LAに行ったとき、SCI-Arcを見学してきたので簡単に書き留めておきます。去年台湾で会ったStevenが案内してくれたよ。ありがたや!
このSouthern California Institute of Architectureはいわゆる「建築の学校」なのですが、実験的建築スクールとして全米に名を馳せているらしい。1972年に開校、最初の校舎はSanta MonicaにあったのですがそのあとLAX近くに移転、2000年から現在のダウンタウン(Art Districts)に移転したとのことです。開校40年で3つの拠点を経ているというのどんだけフットワーク軽いんだ。さらっと見ただけですがStevenから聞いたことをざっくり箇条書き。
- Stevenは学部の専攻はChemistryだったが建築を志しSCI-Arcに入学。建築未修だと3年で修士卒業できるらしいのだが、彼は一年間デンマーク、もう一年日本でインターンしていたので結局卒業に5年かかる。日本では隈研吾事務所でインターン。
- 修士はM.Arch1が3年、M.Arch2が2年プログラム、加えて実務経験が豊富な人向けに1年プログラムもある。(1年プログラムは修士ではないです)
- MITなど伝統・格式ある建築学科に比べるとカリキュラムもクロスボーダーでかなり自由。教授との関係もフラット。(こういう自律自治が利くというのをウリにするのは我がRadyスクールも一緒ですが一長一短だと思います。)
- Lecturerは基本的に実務家しかいない。ほぼみんな現役で仕事をしている。だからキャンパスにファカルティの部屋もない。基礎的なレクチャーももちろんあるが、現場を教室にフィードバックした授業が一番楽しい
- 夏の短期プログラムもあって、ちょうどMaking+Meaningという5週間プログラムの佳境だった。
- 校舎はうなぎの寝床のように細長く、雰囲気はIIDとか東京のリノベ系多目的スペースにかなり近い。ただ大部分のエリアが多目的に使えるようになっており、あるときは大規模展示、あるときはレクチャールームへとトランスフォームできる。いわゆるコロシアム型のレクチャールームはなし。
ほか就職先や最近のグローバルジョブマーケット、インターナショナル比率、非建築畑からの転身などぶっちゃけ建築をナリワイにするってどうなのよと色々話を聞いたのですが気が向いたらまたまとめます。
Stevenは卒業まであと数週間で追い込みらしく、毎日睡眠時間2時間だよ(ヘトヘト)〜と言ってたのでビールを注入して元気にしてきました笑。個人的にはCNCマシンや3Dプリンタでモデルを作ってるのが一番萌えました。Stevenが卒業したら一緒にソーク研究所観に行こうねと約束したのでありました。