Case Study House #22 Stahl House

カリフォルニアに住んだならいつか行こう、と思い先延ばしになってたCase Study House #22、ようやく訪問!イームズ邸は以前Omaさんたちと一緒に行ったけど、今回はオークランドからLAに引っ越してきた友人夫婦と一緒に。

Case Study Houseは、雑誌『Arts and Architecture』のスポンサーで行われた実験的住宅建築プログラムで、1945年から1966年にわたって実行された。その雑誌のオーナー兼編集長だったJohn Entenzaが、西海岸の若い建築家に対して露出のチャンスを与えたようなプログラムだったらしい。

で、この#22 Stahl邸はPierre Konig設計。HollywoodのChateau Marmontの横の路地を入って丘を登り路地をぐねぐねと行くと着きます。無料なわけはなく、事前絶対要予約で$50もします。どへー。行ってみたら僕ら以外全員ヨーロッパからの旅行者だったっぽい。昼間と夕方とふたつの時間帯用意されていますが、僕らは夜の時間帯に行きました。

Stahl邸は一連プロジェクトのなかでももっともアイコニックで、誰しもがああここ見たことある!というものですが、一部では批判もある模様。というのももともと、Case Study Houseのコンセプトは第二次世界大戦終了後アメリカでの急騰する住宅事情に対応できるような安価で、簡易に、安全に大量生産できる住宅コンセプトを提示するというものだったのに、この家はロケーションも素材もまったく現実的ではなく、華美になりすぎではと。

そしてまったくもってこれはうわさ話にすぎないのですが、Stahl氏が家を造ろうと思ったときに既に同プロジェクトに採択された経験のあるPierre Konigが、『Case Study Houseに応募して採択されたらスポンサー料もらえてコストが安くなるかもしれないよ』、と氏に持ちかけて作ったとかなんとか。。要するに崇高な理念あるケーススタディプロジェクトに見えて、意外とテーブルの下ではそろばん叩きまくっていた、ってことでしょうか。これはガイドのAndrewおじさんが言ってたので噂話とはいえ信憑性が高そうです。

ほか、Stahl氏やその家族にまつわる色々楽しいストーリーも聞きましたが、それはぜひ見学したときに聞いてみてくださいませ!結構混んでるのではやめの予約をおすすめします。

11. May 2014 by admin
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