ぷろじぇくとまねじめんと

ひとつ前のクオーターに『プロジェクト・マネジメント』という授業が用意されていたのだが、ほかに履修したい授業と時間がかぶっていたので断念した。

昔から疑問だったのだが、ゴールを設定して、逆算して優先順位をつけて、手持ちの時間と照らし合わせてながら現実的なスケジュールを作る。もしどこかで頓挫したらどう取り返すかというワイルドケースも考慮する。そういうことを初等&中等教育で教えないのはなぜだろうか。勉強を教えるのもよいのだが、そもそも勉強のやり方やプロジェクトの遂行方法も同時に教えて『成果をどうやって出すか』という概念を教えないと意味がないのではないか。遠い記憶を手繰ってみるが、僕は習った記憶がなく、いつも夏休みの宿題は最終日に泣きながらやるタイプだった。

いや、つまり自分の怠惰な幼少期を棚にあげているだけだが、小学校のときにRPGの攻略本を読みながらはじめてTODOリスト、という言葉を聞いたときにはなるほどーと頷き、次の日からチェックボックスつきのリストをつくってドヤ顔していた。やるべきことを付箋に書いて筆箱に貼っているクラスメイトを見てはマネをした。そして大学に入ってアルバイトした会社で、S光さんというお兄さんが正しいガントチャートの書き方を教えてくれて、なるほどこれがあれば誰が何をいつまでにやるかが明確だと感動した。でもってそういう作り込まれたチャートがほとんどの場合計画通り進まないということもすぐに知ることになるのだが、それはそれでためになった。

なんでもかんでも初等教育中等教育に要求するのは酷だし、暗黙知や経験知に支えられるところも多分にある領域だが、昔からこういう概念が教えられてたら、大人になって「プロジェクトマネジメント」なんて横文字を見なくて済むのにな。

と、ここまで書いて思いついたのだが日本語でも『段取り』という近い概念がありますが、プロジェクトマネジメントはちょっと違いますね。段取りは気遣いとかがより多く含まれているイメージでしょうか。DANDORI、ってなんか発音かわいいし輸出できそうな予感。OMAKASE、みたいなさ。

10. October 2013 by admin
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