アンチ・ブラックフライデー

感謝祭後のブラックフライデーといえば、全米の小売が赤字覚悟の大出血セールをすることで有名。人々は家電量販店やデパートに列を連ね、恐らく毎年死者も出ていること・・・でしょう。

で、こういった企画って年々過熱するようにできているもので、金曜日を待たずしてフライングセールするところも多く、サンディエゴのベストバイなんかは感謝祭当日の18時からセール開始というスケジュール。すなわち、感謝祭の日は家族との団らんは放っておいて、朝からうちに並びなさい、ということだ。

が、こういった動きに賛同しない小売もたくさんある。HuffPostの記事14 Stores That Refuse To Ruin Your Thanksgivingによると、Costco/Barnes&Noble/Nordstrom/Radioshack/REIなどは感謝祭ディナーの真っ最中にお客をお店に並ばせるようなことはしないよう、スケジュールを調整している。

そしてこの動きでもリーダーシップをとるのがPatagoniaだ。彼らは#antiblackfridayというハッシュタグでソーシャルメディア上でキャンペーンを展開。新しいものを買うのではなく、古いものを直して着ればいいじゃない、というメッセージを込めて”Worn Wear”と題した動画(見応えありです)をつくり、感謝祭の週末に各店で啓蒙パーティーを開催。リベアガイドウェブサイトのiFixitと組んでアンチ過剰消費を貫いている。

僕もときどき行くCardiffのお店のinstagramではこんな感じだった。

そしてある家庭用雑貨を売るとあるネットショップは、Don’t buy our product today、と題したメールを送ってきた。代表自ら、『僕はいま実家に帰って母とガールフレンドと姉妹夫婦と過ごしている。おそらくこの週末はずっとカウチでぐたぐだ彼らと話をし、感謝祭ディナーを楽しみ、甥っ子とレスリングでもするよ。自分たちの商品は健康、コミュニティ、楽しむこと、そして感謝で成り立っている。だから、今日僕らの商品を急いで買うようなことはしないでくれ』というパーソナルなメールを送ってくれた。

お祭り騒ぎのときこそ、企業の姿勢が出ますね。

え?僕はどうしたかって?ネットで少々・・・笑。

30. November 2013 by admin
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