KabiとJeff Mills

目黒のkabi。

目黒通りで元競馬場といったら家具屋ストリート、東急ストアと鳥繁だよね?というのが目黒通りバスユーザーの自分の印象だったのだが、安田翔平氏と江本賢太郎氏がkabiスタートさせてからは、年齢や職種、国籍を問わず賑わう場所になった。

Kabiは、「○○みたいな店」、とかそういう形容がしづらい、非連続な魅力がある店だと思う。平均年齢23歳のスタッフたちが楽しそうに遊びながら料理しているものを分けてもらう、みたいな、強い伝染力がある。

料理もさながら、音楽もニューエイジ感があって楽しい。

たいてい、日本の流行っているレストランといえば、モダンジャズやポストロックなど、食事に邪魔にならないインスト曲をうすーく無指向性スピーカーで、というのが普通だが、ここはバキバキのミニマルテクノがかかっている日がある。今日はModerat, Marquis HawkesやShinichiro Yokotaなど、エレクトロ・ハウス・ミニマルばかりかかっていたし、うる覚えだがJeff Millsがよく使う曲もかかっていた。

Jeff Millsとkabiには共振するものがあるのではないかと勝手に思った。

ターンテーブル4台と909を使い、レコード4枚がけする音の科学者ともいえるJeffは、DJは引き算だ、と言っていた。対して、日本の食材や食文化を、和食とは違う形で世界に発信するkabiの人々は、軸となる食材には発酵や熟成を施しながら何層にも重なり合わせながらも(スズキの発酵マッシュルーム締めなども美味しかった)大げさすぎる技巧を感じなくて心地よい。

この日はOpenBookが二階でレモンサワーを出してくれててそちらで締めました。

余談だが、レストランにBGMは必要なのか、という点については、ニューヨークで、坂本龍一が『料理は素晴らしいのにあまりにBGMがひどい』と言って自ら選曲をかって出た店があるというのでそちらのインタビューをぜひ:Annoyed by Restaurant Playlists, a Master Musician Made His Own


13. July 2019 by admin
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