盗み聞き

ちっとも英語が上達しない自分がこういうことを書くのもどうかと思うが、英語が上達する方法のひとつは盗み聞きだと思う。学ぶより真似ぶ的な。やけにオーダーの方法が難しい飲食店とかいったとき、前に並んでる人がどうやってオーダーしてるかとか耳をそばだてていると色々学べますよね。

盗み聞きといえば、すごーい昔のBRUTUSの仕事術特集かなにかに載っていたのだが、安藤忠雄事務所ではメールは禁止で、玄関口に電話が3台並んで置いてあり、電話をかけるときはそこに行って立ちながら電話をしなければならないという。で、目の前にはボス安藤忠雄の席があって彼も聞いているし、内容もみなに筒抜けだという。この他人の電話が筒抜けになるというのは、結構いい情報共有の方法だと思うし、なにより電話が上達すると思う。

最初ソウ・エクスペリエンスを創業したとき、僕らは本当に本当に電話がへたくそだった。加盟店を一気に獲得しなくちゃいけないので営業電話をかけまくるのだが、ふたりとも学生のまんまだし、敬語も怪しい。

しかも「お世話になります」とかそういうオトナ語が苦手だった&そういうのってカッコ悪いよね!という若さに満ちあふれていたので、会話のでだしが「どうもこんにちは〜(語尾上がり)」なんて怪しい勧誘のようなあいさつしている始末。

その後ジョインした営業経験豊富な熊澤(同級生)が「まったく見るに、いや聞くに耐えない。君たちの電話は絶対受付を突破できない電話だ、いますぐ辞めてくれ」と一刀両断してくれた笑。それからというもの、僕らは熊澤の電話を盗み聞きしながら「なるほどそうやればいいのか」と学んだ。いまでも学ぶよね、熊の電話には。

というわけで今後もぜひ盗み聞きしていきたいと思いまする。

12. August 2013 by admin
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