プロダクト・セックス

今期土曜日の12時〜18時ぶっ続け6時間拷問授業は、New Product Development。Rady School MBAでは結構な人気授業で、この夏は色々なcohortが混ざって40人くらいが履修している。夏のサンディエゴの土曜日の午後をつぶすのだから、変な授業だと生徒から暴動が起きます。

教鞭をとるのはMichael W. Meyer。かつてはAdaptive PathのCEOであったこともあり、その前のfrogdesignではカリフォルニアスタジオのGeneral Manager、更に前はIDEOのボストンスタジオでご活躍されたとのこと。フィジカル/デジタル問わず商品開発戦略の経験が豊富、先日までEssentialというデザインファームのパートナーだったそうでござる。総合商社のラーメンからロケットまで、ではありませんがスナック菓子から旅客機まで新商品開発ならなんでもやったぜという饒舌なおじさまです。

授業の内容は新しいプロダクトを作るとき、さあみんなでぶれいんすとーみんぐだーー解き放てくりえいちびちー!というのもいいけど、それ相応のフレームワークを使った方がより効率的よねということでユーザーセントリックとはどういうことか、観察&リサーチ手法、プロトタイピング手法等を学ぶクラスでござる。どんなに様々な経験を積んで自分は顧客視点に立てる、と言い切る人でも必ずどこかで知らず知らずのうちに自分本位になっているので謙虚になろうぜと彼は繰り返します。

で、授業のオリエンのしょっぱなに観たイームズのビデオが面白かった。長々と歩かされ、ちっとも快適じゃない空港はこうあるべきだという1958年のコンセプトムービーなのだが超よくできてる。縮小し、モジュール化し、ラウンジを自走化するなど、今観ても斬新。これ有名なのかな。

で、ハーレーダビットソンやソニーAIBOのケースもやったのだが、教授がその商品を愛してやまず日々見とれる人たちの行動を総称して『プロダクト・セックスに興じるユーザー』という言葉を使ってた。

ロイヤルユーザーとかともちょっと違うし、これはうまい表現だ。流通してる言葉なのかーと思って調べたらセックスプロダクトしか出てこなくて大変困ります・・・。

19. August 2013 by admin
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